確定申告2016年02月18日(木)
生命保険の保険金を受け取った場合の医療費控除 | 確定申告の基礎知識
確定申告のときに、適用される方が多い医療費控除ですが、大きな病気や怪我の場合、生命保険などの保険金を受取って医療費に充当したということもあるかと思います。そのような場合、医療費控除はどのようになるのでしょうか。今回は生命保険の保険金を受け取った場合の医療費控除について紹介します。
1)医療費控除についておさらい
まずは医療費控除についておさらいしていきましょう。医療費控除は所得控除であり、自分の所得から控除することができる控除の一つとなります。適用範囲は確定申告をする本人と、本人と生計を一にする配偶者などであり、簡単に言うと家族の医療費も含まれることには注意しましょう。
2)保険金を受け取った場合の医療費控除はどうなるのか
保険金を受け取った場合の医療費控除は、医療費がそのまま控除されるわけではありません。医療費から生命保険で得た保険料の引いた金額から控除が計算されます。
医療費は10万円から適用されると認識している方は多いかもしれませんが、生命保険で得た保険金を差し引いて10万円を超えない場合で所得が一定以上ある場合は医療費控除が適用されない場合もありますので注意が必要です。
3)保険金を受け取って医療費控除も受けられる場合もある
逆に言うと、生命保険で保険金を受け取っていても、医療費控除が受けられないというわけではありません。確定申告を行えば、保険金にプラスして医療費控除を受けられる場合があるのには注意が必要だと言えるでしょう。
まとめ
医療費控除は受けられる人が多いのに意外と適用を忘れてしまいがちな控除の一つとなります。医療費控除では、病院の領収書の保存が必要となります。医療費控除を理解して、確定申告を有効に活用しましょう。