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2019年10月26日(土)

独立するなら個人事業主?それとも会社設立?迷ったらまずは双方のメリットを比較

経営ハッカー編集部
独立するなら個人事業主?それとも会社設立?迷ったらまずは双方のメリットを比較

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起業をするにあたって個人事業主になるか会社を設立するかで迷った場合、どのようなことを基準に判断していけばいいのでしょうか。
 
どんなことにもメリットとデメリットがあるものですが、すべてのことに目を向けるとかえって判断が難しくなってしまいます。
 
そこで今回は、個人事業主と会社設立のメリットに焦点をあてて考えていきたいと思います。
 

 

個人事業主とは

個人事業主とは会社を設立することなく個人で事業を運営している人のことで、フリーランスとも呼ばれています。
 
「個人」であるからといって1人で仕事をしなければならないわけではなく、家族の手を借りたり人を雇用したりすることも可能です。
 

 

個人事業主の特徴

個人事業主の特徴は、開業の手間がかからず事業運営のコストを低くおさえられることです。
 
複雑な手続き等は特になく、開業届を書いて税務署に提出すればその日からもう個人事業主としての事業がスタートです。
 
開業届と同時に「青色申告承認申請書」を提出すれば、青色申告で節税もできます。
 

 

個人事業主のメリット

個人事業主のメリットは、全体的に負担が軽いことです。
 

開業・廃業の手間とコストがかからない

会社を設立するとなると登記費用だけでも20万円はかかるところですが、個人事業主はそのようなコストがかからず、開業届を税務署に提出するだけです。
 

自分で簡単に税の申告ができる

個人事業主は毎年2月から3月にかけて確定申告を行います。
 
経理事務を全部自分で行い、確定申告まで完結できればコストをかけて税理士に依頼するような用事もありません。
 
個人事業主が支払う所得税は、利益が低いと税金も低く、控除額や経費等を差し引いて所得がゼロならば所得税も住民税も非課税です。
 
個人事業主が収入面で法人を目指す目安となるのは、税負担が重くなる年商1,000万円あたりからとなってくるでしょう。
 

社会保険料の負担も低い

個人事業主は、法人のように従業員の社会保険料を負担する必要はなく、国民年金と国民健康保険に加入していれば問題ありません。
 

“新たに事業を開始したとき、事業用の事務所・事業所を新設、増設、移転、廃止したとき又は事業を廃止したときの手続です。”
 
<引用元>国税庁:個人事業の開業届出・廃業届出等手続

 

 

個人事業主と相性のよい職業

ライターやデザイナー、エンジニアなど、時間と場所に関係なくできる職業は個人事業主に向いています。
 
飲食業や小売業も、個人のペースで自由に事業を運営できる事業です。
 

 

法人の特徴

法人の特徴は、豊富な節税手段や社会的信用度のアップなど、個人事業主にはないメリットがたくさんあるところです。
 

 

法人のメリット

法人のメリットは、所得が大きくなればなるほど税金が高くなる個人事業主にはない節税手段があり、さまざまな面において自由度が高くなることです。
 

高い節税効果

法人化すると、経費に計上できる範囲が個人事業主よりも広くなります。
 
個人事業主は累進課税制度ですが、法人税は税率が一定のところで安定しています。
 
起業するためのコストはかかっても、節税効果のことを考えると売り上げが見込めるなら起業したほうがむしろ低コストです。
 

社会的信用度が高い

法人になると社会的信用度がアップします。
 
銀行融資やBtoBの取引など、個人事業主にはどうしても難しいことが法人になると楽にできるようになります。
 
資金調達力があればできることも広がるので、個人事業主にはできないことにチャレンジできるようになります。
 

許認可事業として開業できる

不動産業や旅行業、運送業など、行政の許可が必要な事業を開業できるのも、法人が持つ大きなメリットのひとつです
 
個人事業主が許認可事業を勝手に運営するのは法律違反なので、許認可事業を開業したいなら法人化しなければなりません。
 

合同会社を設立できる

会社設立というと株式会社を設立するイメージがあるかもしれませんが、株式会社設立よりも低コストで設立できる「合同会社」という選択肢もあります。
 
登記費用も数万円程度と株式会社設立の場合と比べてかなり安く、スタートアップでも多く採用されている方法です。
 

家族への給与で所得を分散させられる

法人になると事業に従事している家族への給与に制限がなくなるため、所得を分散させて節税するという手段を選べるようになります。
 

自由に決算月を決められる

個人事業主は毎年決まった時期に決算を行いますが、法人はそれぞれが自由に決算月を決めることができるため、決算月は繁忙期を避けるなど都合のよい方法で決算が行えるようになります。
 

 

まとめ

起業する上で大切なのは、明確な目標を立てて計画的に行動することです。
 
個人事業主にも法人にもそれぞれメリットがあるので、自分が優先したいことや実現したいことに合うのはどちらのタイプかよく考えて判断しましょう。
 

“気がつくとかれこれ個人事業主で4年程やっている私ですが、最近ふと「そろそろ法人化しようかな」と思いました。”
 
<引用元>経営ハッカー:そうだ!法人化しよう。個人事業主歴4年目の決心 ~節税以外の4個のメリット~
 

 

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