【初心者向け】来年に向けて今から準備!フリーランスのための確定申告事始め
今年も確定申告の時期がやってきました。フリーランスにとっては1年で一番忙しい時期なのかもしれません。特に普段から帳簿を付けていない人にとっては、この時期に一気に帳簿をまとめなくてはならず、大変面倒なことになってしまうかも……。
今年(昨年度)の確定申告はすでにスタートしてしまっているので、今から準備するのも難しい……。そこで、来年から焦らず余裕をもって確定申告ができるように、確定申告の準備のポイントを紹介します。焦らず確定申告できるよう、今から準備しておきましょう。
レシート(領収書)の整理
まずは帳簿等の作成に必要なレシートの整理の仕方に工夫してみましょう。経費のために受け取ったレシートは、リング式ファイルでもノートでも構いませんので、ページに貼っていきます。見開き1ページごとをひと月分とすると、あとで見返したときにわかりやすいです。必要に応じて付せんやラベルをページ脇に貼っておきましょう。
あとで税務署からのチェックが入った時のために、参照しやすい整理の仕方を心がけてください。
日々の帳簿記入
確定申告で一番面倒なのが、帳簿の記入でしょう。年度末に一気に記入するのは現実的ではないので、毎月ごとにまとめて記入することをオススメします。
最近では会計ソフトが充実しています。特にクラウド会計ソフトは金融機関口座と連携させることができ、自動で仕訳してくれます。私もクラウド会計ソフトを利用していますが、何もしなくても勝手に仕訳してくれるので便利です。もちろん月末にしっかりと自分の手で仕訳をチェックするのを忘れないようにしてください。
医療費控除に備える
医療費控除とは、1月1日から12月31日まで本人あるいは生計を一にする家族のために医療費を支払った場合に、一定金額の所得控除を受けられるというもの(計算方法はこちらを参照)。
医療費控除を受けるためには、1年間通院した病院・薬局の領収書を保管しておく必要があります。病院等の領収書はノートに貼る必要はなく、医療機関ごとにホチキスなどで綴じてまとめておきます。Excelのシートにメモ程度で良いので、病院・薬局ごとに払った金額をメモしておくと良いでしょう。
確定申告の時期になったら、国税庁のページから医療費控除の明細書をダウンロ―ドします。
控除をもっと受けたい場合は「青色申告」を
白色申告でも一応確定申告はできますが、65万円控除など様々な特典を受けたいときは、「青色申告」をするのが良いでしょう。複式簿記での記入など、やることがちょっと煩雑にはなりますが、会計ソフトなどを利用すればさほど面倒ではありません。ぜひ来年度は青色申告にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
TEXT=安齋慎平